「素直に読み、静かに伝える」:ドミトリーともきんす

一月ほど前に書店で、高野文子の名前と装丁が気になって手にとって、いままで積ん読になっていた漫画本、
本日読了。

科学に魅せられた著者達の描く、美しく,実に魅力のある文章をドミトリーともきんすという変わった名前の下宿屋に暮らす寮生たち(在りし日の科学者達)と大家の親子(とも子さんときん子ちゃん)のやりとりを通して、シンプルな「静かな絵」で描き出す、少し風変わりな読書案内。

「素直に読み、静かに伝える」事に注意を払ったという、いや、じつに、いい感じ。この紹介に導かれて、「乾いた涼しい風が吹いてくる読書」を続けたくなった。おすすめ。