Book 理論疫学者・西浦博の挑戦-新型コロナからいのちを守れ! あの”8割おじさん”こと西浦京都大学教授が語るコロナに立ち向かった日々のドキュメント。 いやぁ。実に面白かった。 第一波が落ち着いた時期にまとめられたコロナ対策の中枢、西浦教授周辺で起こったことを書き手の小説家であり科学系ノンフィクション作家の川端裕人氏が、わかりやすく読みやすく構成したドキュメンタリーであり、感染症対策の専門家が政策決定の中枢に入る、日本で初めての「画期的な出来事」の真っ只中にいて、後に「8割おじさん」としてメディアに晒され称賛も批判も受けた西浦教授が熱く本音を語った一冊だ。
COVID-19 コロナの時代の僕ら を読む 期間限定で全文公開されていた著者の後書きを読んで、これは読まねばと思った一冊。(現在もあとがきは公開中)この後書きにこそ著者の危機感が強く表れていて、熱い思いが伝わってくる。ここだけでも読んで欲しいと思う。
「素直に読み、静かに伝える」:ドミトリーともきんす 一月ほど前に書店で、高野文子の名前と装丁が気になって手にとって、いままで積ん読になっていた漫画本、 本日読了。 科学に魅せられた著者達の描く、美しく,実に魅力のある文章をドミトリーともきんすという変わった名前の下宿屋に暮らす寮生たち(在りし日の科学者達)と大家の親子(とも子さんときん子ちゃん)のやりとりを通して、シンプルな「静かな絵」で描き出す、少し風変わりな読書案内。