第6回 シェアする落語 三遊亭粋歌

第6回 シェアする落語 三遊亭粋歌

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この前の土曜日の午後は、6回目になるシェアする落語へ。

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出がけにドタバタして10分ほど遅刻。
駅からタクシーを拾い演目が始まる直前で、主催のshikeさんの前説は聴けなかったけれど、なんとか滑り込みセーフ。

前回の滝川鯉八兄さんに続く新作落語、三遊亭粋歌姉さんの登場。
前回の鯉八さんの奇想天外なギャグにあふれた笑いとは違う、物語性を重視した噺を3題、聴く。

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超親バカな親が子供のアルバイト先のコンビニに参観しにいくという、「コンビニ参観」。メリハリの効いた通る声でテンポよく噺が進む。なるほど今回もシェアらくの選択眼素晴らしい。粋歌姉さん◎。

「影の人事課」。これ、とても気に入る。自身が落語家になる前に食品会社の人事課に7年勤務していたという経歴を生かした、リアルな用語で物語に引き込まれる。コンプライアンス委員会とか45時間超える話とかサービス残業とか、いや、もう仕事場で今日も使ったw用語がバシバシ出てくる。

登場する人物が、ほんと同僚にも、いそうな感じ、じつに面白い。職場のビルの管理人が社長の命を受けた陰の人事課という設定。サービス残業に苦しむOLをサポート?して、駄目上司と駄目部下に啖呵を切れと発破をかける。なんとなくコメディタッチのドラマをみているようで、おかしさの中に、なんとなくサラリーマンの悲哀というか、暗い部分にも引き込まれた。
ルサンチマン爆発の啖呵が実に気持ちいい。続きが聴きたくなる。

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実は、後からshikeさんに、「あそこで続きがないところが落語のいいところなんです。何の解決もなく終わる。あれのもとになっている大工調べという噺も、みんな最後までやらないんです。長すぎるせいもあるけど、あそこで切っちゃったほうが落語らしい。」と解説していただいた。
なるほど。まさにそこから余韻のような何かが生まれるんですな。ふむふむ。

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いつものようにshikeさんと演者のトークセッションと写真撮影の後トリは、会場の投票で決まった、これは白鳥師匠作の「恋するヘビ女」。

グレープフルーツを丸呑みするヘビ柄の都会のおばさん48歳が田舎の小学生に恋のレッスンをする噺。由紀さおりの夜明けのスキャットとか懐かしくて◎

今回も充実した3題。面白く、たのしかった〜。

シェアする落語、これで、5人の演者の落語を聴いたことになった。三者三様、それぞれの会、それぞれの演者でさまざまな笑い、噺がある。それぞれの楽しみ方がある。そのあたりが徐々にわかってきた感じだけど、まだまだ序の口。もっともっと奥が深いようだ。

こういう機会を作っていただいた主催,スタッフの方々に感謝。今回も奇麗な中身も充実したパンフレットをいただいた。こうした試みが、落語という文化(いや、もっと気楽なものではありますけれども)を支えている。素晴らしい。